不良債権から考える頑張ることの有用性のあるやなしや

とある地方にレストランAがあったとします。
得意料理はスパゲティということにしましょう。
資産は合計で10億円、負債も10億円で、
収益力は低く借金の返済でカツカツだとします。


ある年、不況になりました。
レストランAは店舗の土地が値下がりし、
資産の金額が6億円になりました。
負債は10億円のままなので4億円の債務超過です。
おまけに客足も減ったので借金の利払いで赤字になったとします。
銀行にとってみたら赤字なので借金を回収できる見込みがなく、
資産をすべて売却しても4億円の赤字なので債権が不良債権になります。


ですが、4億円の債務超過だからといってすぐ倒産しません。
日々スパゲティが売れているから店自体は営業しています。
銀行が借金をすぐに回収したいと思っても、
返済期限までは無理やり回収することは法律上できません。
頑張ってスパゲティを売っている人から無理やりお金の回収を迫るのも気が引けます。


そこで金融支援という手法があります。
色々ありますが借金の4億円を株にしたとします。
借金が4億円減ったので利払いが減ってレストランAは黒字になり、
銀行は一時的に4億円の損が出ますが、
株にした元貸付金を1億円で売れたら4億円損したと思ったら3億円の損で済んだのでメリットを享受できます。


しかし、レストランAのとなりにレストランBがあったとします。
得意料理は牛丼です。
レストランAが金融支援で元気になり、
牛丼も売り始めてレストランBの経営を圧迫したとします。


次には何が起こるでしょうか?


なんと続きます(笑)