大手私鉄の合併はありえないでしょう

少し前にむやみやたらと大前研一を批判するなと書いたけど、
http://d.hatena.ne.jp/t-1000/20061008/1160318583
とある記事についてちょっと気になったので書いてみる。


現時点ではまだHPに公開されていないが、
http://www.lt-empower.com/mailmag/back_09/back_09.html
今週のメールマガジンのタイトルは、
阪神阪急HDは私鉄連合を目指せ!」
で内容は題名そのままでした。


さて、一見すると
・私鉄が合併してJRに対抗!
とかありそうな話だし、
・私鉄が合併したら便利になる!
とか思うけど、
まず実現はしないでしょう。


そもそも私鉄が合併すると、
鉄道会社は収入が減るはずです。


例えば
・A駅−(私鉄X:220円)−B駅−(私鉄Y:220円)−C駅
というようにB駅で私鉄を乗り換えてC駅まで行くと440円です。


仮に私鉄XとYが合併するとどうなるでしょう?
A駅からC駅まで行くのに440円払いますか?
おそらく
「240円ぐらいにしろ!」
と思うでしょう。
オヤオヤ、
1+1が1.1ぐらいですね(苦笑)。


つまり私鉄同士が合併すると
『便利』になると『私達』が期待するのは、
こうした『運賃の値下げ』なワケですが、
それじゃあわざわざ鉄道会社が自らの収入を下げるような行為にでるか?
…というと私はそうは思いません。
だって損だし(笑)。


要するに第2、第3の村上ファンドが現れない限り、
鉄道の合併とは起こり難いと思います。