ITとカースト インド・成長の秘密と苦悩

面白いしためになる良いことずくめの本ですな!


ポッドキャスト
http://www.radionikkei.jp/roundup/
にて作者の伊藤洋一氏の番組を聞いている中にあった
「ITはインドのカーストに属さない産業だった」
という旨の発言が妙に心に残ったのが購入のキッカケ。
読んでから改めて思ったが、
ITがカーストに属していないということは、
カーストに職業が縛られるインドの人達にとって、
非常に重大なことだったと思う。
(インドではカーストによって職業が決まるので)


私はインドに行ったことが無いが、
この本では一部で豊になる人がいる一方、
貧困に苦しむ人達がいることが指摘されている。
しかしインドでは宗教によって
・現状を受け入れることで来世で幸せになる
という考え方が主流だとか。
(もちろんそうでない人もいる)


個人的には貧困から豊になろうという力には
ものすごいものがあると考える。
・食べるものが無いからパンが食べたい
という欲望と、
・もっと柔らかいパンを食べたい
という欲望では全然質が違う。


現状に対する考え方を多くの人が変えれば、
もっと急激な変化が起こるかもしれない。