君と僕と

初めて君と同じクラスになったのは中学校だった。
特に君を意識していたわけではないけど、
その頃の日課はノートに君をスケッチすることだった。
君の体は線が細かったから、
他の子よりはかきやすかった。
君はまんざらでもないみたいだったね。
最も僕はすぐ飽きたけど。


高校に入ると、
君は「かわいい」ってよりは「美人」って感じになって、
ちょっと近寄りがたくなった。
おまけにたまに話すときの話題が
・国際問題
・人権問題
といった堅苦しいことばかりで、
僕はすぐうんざりしてジャンプばかり読んでた。
そんなことだから、
大体3ヵ月に1回は君にコテンパンにされた。
さすがにこれではまずい!
ってことでその後は君の話題についていけるよう、
勉強したっけ。


大学に入って君と僕の間に少し変化があった。
僕は君の事を他の人に話すことによって、
お金をもらうようになったんだ。
ま、遊ぶ金が欲しかったのさ。
君はそれを知ってか知らずか、
週に2回、
学校で会うたびに僕をコテンパンにした。
けどそれは僕がいつも待ち合わせに遅刻していたからかもしれない。
君はいつも早起きだった。


お互い疎遠になってきて、
最近はほとんど会わないね。
大学を出たら多分僕らはもう会うことは無いと思う。
だから今日お別れを言おうと思ってさ。


結局最後まで君の事は良くわからなかったけど、
楽しかった…ような気がする。



























バイバイ


English




いやもはや何がなんだか。