根拠レスピープル

TVのリモコンを見つけたT‐1000です。
今日は巷で話題のロジカルシンキングを絡めたお話。


最近「論理」という言葉に人気がある。
論理においては根拠及び理由が重要だ。
「この結論に至る理由を論理的に説明せよ!」
「我が社の志望理由は?」
「私のどこが好き?」
てな感じ。


人は理由を聞かれたらその理由を答える。
けどそれが本当に「理由」かどうかは疑わしい。


私は人の行動理由の99.999999999%は
「なんとなく」
だと思ってる。
イレブンナインの確率で「なんとなく」だよ。
人間とてアニマルなわけだから、
その行動には理由が無いのが普通だと思う。


要するに何が言いたいかというと、
理由を聞かれて答えることは、
「後づけの理由」も多いということ。


だけど不思議なことに、
一度「後づけ」の理由を口にすると、
あたかもそれを理由に自分が判断してその決断を行った気になる。


もちろんなんとなく決めた理由が、
後から考えた結果判明するというケースもある。
ただ重要なことは、
「後づけの理由」にその後の行為を制約されてはいけないのだ。


〜例〜
・上がっているという理由で株を買う
 ↓
・その後の調べた結果で購入した理由を作る
 (ここでは自分に不利な情報は排除されやすい)
 ↓
・株が下がる
 ↓
・「○○という理由で購入したから大丈夫」
 (この時点で「後づけの理由」が判断の基準に置き換わり、
  それにすがりついてしまう。)
 ↓
・大損


上の例は分かりやすいかと思って創作したので、
別に他意は無い。


前もって決めた理由を元に行動できる機会は、
それほど多くない。
にも関わらず後から作った理由で自分を正当化しようとしてはダメだ。


そんなことを考えながらやった本日のボーリングのスコアは173でした。