M&Aは事故である?

一般的に、
M&Aした方がよいのでは?』
と言われる企業がある。
例えばPBRが低いとか、
キャッシュリッチだとか。
だけど、
そうした数値にどれほどの意味があるのだろう?


例えば健康診断で
「あなたはちょっと血糖値が高めですから甘いものは控えなさい」
とか言われても、
多分私は控えない。
だって別に死ぬわけじゃないしね。


これと同列に扱うのは飛躍しすぎだってことはわかってるけど、
外部の人に数字で説明されたところで、
それを気にするかどうかは人による。


まぁ場合によるけどさ。
「(悪性か良性かは不明ですが)腫瘍がありますね。」
 =株主に村上ファンドスティールパートナーズなどが!
とかなら
「ヤバイ!病院に行かなきゃ!」
 =M&Aしなきゃ!
ってことになるかもしれないけど。


最近ちょっとショックだったことは、
同じテーマについてM&Aしそうな企業を挙げようって話があった時、
なんか皆似たような会社になったんだよね。
正直へこんだけど、
考えてみれば、
同じ材料(数字)を使って料理(対象企業を挙げる)したら、
そら同じようなものができるわ。


新聞とか何やらで、
昔から
「○○業界は再編機運高まる!」
とか書かれてたりするものの、
実際にそうなっているかというとそうでもない。


やっぱ数字的なものだけではない
・何か
が一番クリティカルなんだと思う。


その
・何か
が欲しいもんだ。


いや、
多分人脈なんだけどね。


就職するまでは、
革新的な提案を考えればそれがスパっと決まるかと思ってたけど、
どちらかというと先人達が似たような提案を何度もぶつけ、
しっかりと「慣らされた」時の方が起こりやすいのでは?
…と思ったりもする。


まぁ「事故」的な側面はあるかもしれないけど、
普段からマメにフォローしておくことが大切なんだろうね。
何事もさ。