続・ライブドア、弥生を710億円で売却

ライブドア、弥生を710億円で売却
http://d.hatena.ne.jp/t-1000/20070824/1187963447
にて質問がきていたので補足。


いくつか質問があったのですが、
そもそも
・EBITDA
を間違えて
・EDITA
と表記してました。
すみません。
EBITDAについては
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_1565.html
を参考にして下さい。


・710億円は何の価格?
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/070824/11361.html
によると

ライブドアホールディングスライブドアHD)は24日、同社の100%子会社である弥生の全株式を、MBKパートナーズ(MBKP)が運用するファンド(MBK PARTNERS,L.P.)が全額出資する特別目的会社のMBKP1に譲渡すると発表した。譲渡は9月28日を予定しており、譲渡額は、1株当たり3億5,500万円、総額710億円(全200株)となる。株式譲渡に先立って、弥生より30億円の特別配当を受けることも予定している

より株式の譲渡価格が710億円です。
「純利益で割らないのか?」
ということでしたが、
単純にEBITDAをEBITAと書き間違えただけなので、
EV/EBITDA倍率
http://ipoweb.abz.jp/nyumon627.shtml
を考えていると思って頂ければ問題ないかと思います。


・成長プロジェクションや割引率を考えると必ずしも19年とは限らないのでは?
そうですね。
けど予想は人によって異なるので別に実績ベースで考えて問題無いです。


もしかしたら弥生にはものすごい事業計画があって、
来年は3倍儲かるのかもしれません。
売り手と買い手はインサイダー同士なので、
その計画があれば情報を共有しているでしょう。
ですが一般人はインサイダーではないので知りませんし、
そもそも今年100億儲かった事業が来年も100億円儲かるかどうかはわかりません。
50億円になるかもしれませんし、
100億円になるかもしれません。


割引率や成長といった「計画」に関することは「未来」のことであり、
それに対してどういった価格を主張するかは買い手と売り手の自由です。


そもそもDCFや割引率で「成長している」会社が売りに出るのでしょうか?
苦しい会社が売る際に、
「でも来年からは業績が回復する」
と楽観的な計画を主張し買い手が文句を言って財務担当者の仲が悪くなったりするとか?
個人的には計算式でパッと会社の値段が計算できるようなケースは少ないと思います。


話はそれましたが、
億円単位の金額を投資するからには他人を説得するだけの理由が必要です。
割引率や成長率の設定に納得がいけば問題無いですが、
目安として実績値を使うことは間違ってはいないです。