日亜化学,「404特許」放棄

青色ダイオード訴訟で有名な日亜化学がその特許を放棄。
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20060307/114330/

特許権の有効(存続)期間は出願から20年。ただし,その権利を維持するためには,特許維持年金(年金)を支払う必要がある。この年金は20年分を一括して支払うわけではなく,ある一定期間ごとに更新していく形を採り,後半になるほど金額は上昇していく。そのため,企業としてはコスト管理が必要となり,次の年金の納付期限が近づくと,いったん成立させた特許を見直す。

特許を維持するにはお金がかかるのだ。


しかし放棄するほど「価値がない」なら訴訟する必要は無い。
日亜化学が言うには訴訟は他の特許を守るためだとか。


〜他の特許を守るとは?〜
日亜化学は、
中村氏は裁判戦略の一環として競合の米Cree Lighting社と契約を交わしており、
複数の特許について東京地裁へ提訴したので、
他の重要な特許をCree社側に渡さないために404特許の帰属にこだわったと言う。
404特許は重要ではないとして裁判をしていたから当然といえば当然か。


〜裁判後の中村氏〜
・「日本の司法は腐っている」,中村修二氏が記者会見で怒りをあらわに
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20050112/100482/

東京高等裁判所の裁判官に対して「審理のために用意した準備書面に目を通さないまま,和解勧告を出していることが最も腹立たしい。何のために分厚い準備書面を作成してきたのか分からない」と怒りが収まらなかった。

元々は会社に尽くしていた中村氏は会社に訴えられたので怒って反撃。
その経緯
http://techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/
を考えると、
東京高等裁判所の和解提案には疑問が残る。