尊厳死が良いとか悪いとかではなく、普段から考えろという話

巷で話題の尊厳死だが、
祖父母の家に行った際、
脳死状態等になった場合のことについて話をされた。
そういう話は孫でなく子供にして欲しい。


〜先に結論を書くと〜
そういう状態になったら死なせて欲しいということだった。


〜我が国の医学薬学は凄い〜
日本は非常に医療が発達している。
だからといって治せない病気はあるが、
死なせない
ことはできる。


どういうことかというと、
寝たきり状態になってから、
数年以上も延命させることは可能なのだ。


祖父母が言うには、
人間は迷惑をかけるようになってから長生きするらしい。
ある日突然脳梗塞等で倒れてからが始まりだ。
人工呼吸器や点滴のおかげでかなりの期間
「生かす」
ことはできるそうだ。


しかし入院には毎月10万近いお金がかかるだけでなく、
やはり家族に与える精神的負担が非常に大きい。
その結果自殺や殺人が発生してしまうことは深く考える必要がある。


そもそも昔は家で死んでいたから、
親戚一同が集まって、
医師の
「もうよろしいですね?」
という形の命の幕引きが行われていた。
今は病院で死ぬようになったものだから難しい。


現行の法律では、
人工呼吸器が必要になった際、
家族の意思でつけないことにすれば、
そこで天寿をまっとうされたということで問題にはならない。
しかし一旦人工呼吸器をつけてしまうと、
外したら殺人になるものだから外せない。


そんなわけで、
病院では
・心臓が止まる
 ↓
・患者が医師を呼びに行く
 ↓
・電気ショック
 ↓
・息を吹き返す
を家族に体験させる。
心臓が止まってもそのことはすぐ把握できるのだが、
あえて家族に体験させることで
「考える機会」
を与えている。


しかしこうした
・入院
 ↓
・寝たきり
のパターンならともかく、
・急な事故
 ↓
・寝たきり
のケースは難しい。
だって生き延びて欲しいから、
人工呼吸器だろうとなんだろうとやって欲しいもの。
その先寝たきりになるだとか介護がどうとか考えられないよ。


つまるところ、
普段から「死」について考えておくことが重要なのだ。