田んぼに水を張るだけで補助金&賃刈屋(チンガリヤ)

農機メーカーと言えば天気予報でおなじみのヤンマーなわけですが、
ヤンマーの売上高は5,295億円で、
http://www.yanmar.co.jp/aboutus/settlement/pdf/72yd-settlement2.pdf
ヤンマー農機の売上高は1,674億円。
http://www.yanmar.co.jp/aboutus/settlement/pdf/46yn-settlement.pdf


だから農機以外(マリン・産業・建設・エネルギー・環境・生活)
の分野の方が大きいのですな。
特に産業用エンジンの調子が良いという話を後輩から聞いた今日この頃です。


少々話は変わりますが、
農業はそれなりに補助金が出る産業です。
ちょっと古いですが↓


・日本の農家収入の56%は「補助金」・OECD試算
http://72.14.203.104/search?q=cache:pbNrJW4i9n0J:www.nikkei.co.jp/news/main/20060622AT3S2200E22062006.html+%E8%BE%B2%E5%AE%B6%E3%80%80%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E9%87%91&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=8&lr=lang_ja

経済協力開発機構OECD)は21日、日本の農家の収入の56%は政府による「補助金」頼みとする試算をまとめた。加盟国についての2005年時点の調査で、日本は60%台のスイス、ノルウェー、韓国などに次いで農家収入の財政補助への依存度が高いことがわかった。


少々ググってみたものの、
あまり補助金の話が見当たらない。
(実例としては↓とか?)
http://www.town.yuzawa.niigata.jp/kurashi/grant.html#farm


聞くところによると、
農地には水を張るだけで補助金が出るとか。
(いわゆる休田)
農業しなくてもお金もらえるなら私なら耕したりとかしませんな。
そうなると農機メーカーは困ってしまうところですが。


そんな農機メーカーが熱い視線をおくるのが中国。
中国では賃刈屋(チンガリヤ)と呼ばれる人達が活躍中なのであります。


〜チンガリヤってなに?〜
・中国では農業はほとんど手作業
 ↓
・手作業はしんどいけど機械を買うのにはお金がかかる
 ↓
・そこで刈取機を購入しその作業を請負う人々が出現(チンガリヤ:かなり儲かる)
 ↓
・中国は広いので、季節に合わせて南から北上しつつ稼ぐ
 ↓
・従って耐久度の高い日本の農機が人気
 ↓
・そこでメーカーはチンガリヤの移動に合わせて移動するサポート体制を整備


詳しく知りたい人は日経ビジネスの2006年03月20日号を見て下さい。


農機と同じく、
建設業界や自動車部品業界なんかも、
10年ぐらい前から再編が進む進むと言われつつ、
現実にはそういった動きはあまり出ていません。


しかし「再編」という言葉だけで考えず、
補助金や諸外国での出来事などを色々と考慮していくと、
意外と面白いことがあるのではないかなと個人的には考えています。